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田中 忠夫; 大貫 敏彦
Journal of Nuclear Science and Technology, 33(1), p.62 - 68, 1996/01
被引用回数:8 パーセンタイル:58.77(Nuclear Science & Technology)微細土壌粒子に収着したCo、Sr及びCsの移行特性を調べるため、粒径5m以下の微細土壌粒子を含有する放射性核種水溶液を長さが1~10cmで異なる粗砂カラムへ流入した。放射性核種の流出量とカラム長さとの関係から、微細土壌粒子から粗砂カラムへの放射性核種の1次脱離速度定数(K)を求めた。微細土壌粒子及び粗砂に対する放射性核種の分配係数をバッチ法で測定した。Co、Sr及びCsの流出率は、カラムが長くなるに従って最初は減少したが、その後一定値0.3、0.1、0.8にそれぞれ至った。微細土壌粒子に対する各核種の分配係数は、粗砂に比べて数10倍大きかった。各核種のKの大きさはSrCsCoの順であった。これらの結果は、微細土壌粒子への粗砂に比べて大きな放射性核種親和性が、放射性核種のコロイド的な移行を生じさせたことを示す。